狭小住宅のメリットとは?
狭小住宅は、一般的に30坪以下の土地に建てられた住宅のことを言うようですが、最近では10坪以下の究極の狭小住宅も登場しています。狭小住宅のメリットは、これから土地を購入して住宅を建てたい人が、地価の高い人気のエリアであっても住居を構えやすい点にあります。東京の都心に近く利便性の良い場所では、そもそも土地自体が売りに出されず、仮に出されたとしても狭かったり形が悪い場合が少なくないからです。また、居住スペースが狭い分、エアコンの設置も少なく済み、そのことで水道光熱費が安上がりな点もメリットです。さらに、狭小住宅では、狭いスペースを有効活用するため、仕切りなどを極力なくしているため、掃除が楽に済みます。
狭小住宅であっても収納と動線を考えた間取りは大切
狭小住宅で悩みの種となるのが、収納です。居住空間を広くとるために、収納スペースが限られるのが一般的です。そこでまず考えたいのが、デッドスペースの活用です。階段下の部分やトイレの天井部分などは、引き出しや棚を作りつけることで収納に活用できます。さらに、壁一面に収納スペースを設けて壁と同じ色合いの引き戸をつけると、生活感を出さずに多くの物をしまうことができます。また、屋根裏を活用することも、収納スペースを広げる有効な方法です。
そして、生活動線を考えた間取りにすることで、狭いながらも快適に過ごせる家とすることができます。例えば、水回りを一か所に集中させると、家事がしやすくなるとともに配管設備などのスペースを削減できます。また、クローゼットと洗濯機置き場を近くすると、衣類の整理がしやすくなります。
狭く小さな土地に建てる狭小住宅には、建築にあたりさまざまな制約があります。しかし間取りを工夫することで、他の戸建住宅にはない個性のある家づくりができます。